とりあえず音楽の話を。

音楽なしではいられない

1983 NENA

ベルリンの壁の向こうは別の国。

 

ドイツが東西ふたつに分かれていた頃を

知らない世代も今は多くなりつつあるのだろうか。

 

 

NENA   99 Luftballons

邦題「ロックバルーンは99」

 

99 Luftballons

99 Luftballons

 

 

 

 NENAはドイツ出身のバンドなので

もちろん全曲ドイツ語。

 

今もなお、どこかで流れている曲。

拠点地を超えて世界規模でヒットした曲はドイツでも稀だと思う。

 

 

Hast du etwas Zeit fur mich

Dann singe ich eim Lied fur dich

Von 99 Luftballons

 

・・・と歌詞は始まるのだが、まず読めない。

 

オペラは別として、

ドイツ語はロック&ポップスのジャンルにおいて

「歌うのが史上最高に難しい言語」だと当時も言われていた。

 

ところがボーカルのネーナが歌うと何ともいい感じに優しい音になる。

ここがヒットにつながる要因だったのかも知れない。

 

 


Nena - 99 Luftballons

 

ただし、英語圏で売れたのは英語バージョンの

この曲だけなので、

英語圏では一発屋のような扱いらしい。

 

日本では断然ドイツ語の方が売れ、

来日公演も2度果たしている。

公演当時は持ち歌が少なく、この曲を4度も歌ったことも話題になった。

 

アルバムもその後に続くシングル曲も

CMで使われたり、そこそこ売れていた。

 

 

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Nena & Band 'Rette mich' live 1984

 

Rette Mich

邦題「私をた・す・け・て」

 

 

個人的に好きな曲を挙げるならこれ。

 

Irgendwie, Irgendwo, Irgendwann

(直訳=どこでも、いつでも、どんなときでも)

 


Nena - Irgendwie Irgendwo Irgendwann (Original 1984)

 

仰々しいほどのシンセで始まるのが印象的!

 

代表曲のほとんどを作曲している

シンセ担当のウヴェ・ファーレンクローク=ペーターゼン。

「いい仕事」している。

 

 

1982年の珍しい動画を発見。

 

前にトーンエスケープ(?)を付けたのか、変わったドラムと

オーバーハイムシンセをクルクルさせながら弾いている彼。

22歳のネーナも初々しくてあどけない。

 

 


Nena - Nur getraeumt (1982) HD 0815007

 

 

その後、有名になって映画出演を果たし、

ネーナの結婚と出産による活動停止と1987年の解散。

 

ネーナはソロでの芸能活動を続けていたが、ヒットもなく

音楽からは完全なほどに遠ざかっていた。

 

しかし、19年後の2002年。

見事に表舞台に返り咲きを果たす。

 

救ったのはもちろんシンセの彼である。

彼が往年の曲のリアレンジを手がけたのがきっかけだった。

 

 


Nena - 99 Luftballons (Official Music Video)

 


NENA - IRGENDWIE, IRGENDWO, IRGENDWANN [NEW VERSION]

 

当時、42歳とは思えぬ美貌、

1度目の結婚で三人、再婚し二人、五人の母だというから驚く。

 

 


NENA - TOKYO (Made in Germany 2010) HD

 

TOKYO

 

同じ曲を4度演奏した来日公演の後に発表された曲。

日本の思い出を題材にしたのだろう。

 

彼女の歌う英語歌詞よりも

やはりドイツ語歌詞が心地よい。

 

50歳を過ぎてもこうして活動している。