1983 NENA
ベルリンの壁の向こうは別の国。
ドイツが東西ふたつに分かれていた頃を
知らない世代も今は多くなりつつあるのだろうか。
NENA 99 Luftballons
邦題「ロックバルーンは99」
- アーティスト: Nena
- 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: CD
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NENAはドイツ出身のバンドなので
もちろん全曲ドイツ語。
今もなお、どこかで流れている曲。
拠点地を超えて世界規模でヒットした曲はドイツでも稀だと思う。
Hast du etwas Zeit fur mich
Dann singe ich eim Lied fur dich
Von 99 Luftballons
・・・と歌詞は始まるのだが、まず読めない。
オペラは別として、
ドイツ語はロック&ポップスのジャンルにおいて
「歌うのが史上最高に難しい言語」だと当時も言われていた。
ところがボーカルのネーナが歌うと何ともいい感じに優しい音になる。
ここがヒットにつながる要因だったのかも知れない。
ただし、英語圏で売れたのは英語バージョンの
この曲だけなので、
英語圏では一発屋のような扱いらしい。
日本では断然ドイツ語の方が売れ、
来日公演も2度果たしている。
公演当時は持ち歌が少なく、この曲を4度も歌ったことも話題になった。
アルバムもその後に続くシングル曲も
CMで使われたり、そこそこ売れていた。
Nena & Band 'Rette mich' live 1984
Rette Mich
邦題「私をた・す・け・て」
個人的に好きな曲を挙げるならこれ。
Irgendwie, Irgendwo, Irgendwann
(直訳=どこでも、いつでも、どんなときでも)
Nena - Irgendwie Irgendwo Irgendwann (Original 1984)
仰々しいほどのシンセで始まるのが印象的!
代表曲のほとんどを作曲している
シンセ担当のウヴェ・ファーレンクローク=ペーターゼン。
「いい仕事」している。
1982年の珍しい動画を発見。
前にトーンエスケープ(?)を付けたのか、変わったドラムと
オーバーハイムシンセをクルクルさせながら弾いている彼。
22歳のネーナも初々しくてあどけない。
Nena - Nur getraeumt (1982) HD 0815007
その後、有名になって映画出演を果たし、
ネーナの結婚と出産による活動停止と1987年の解散。
ネーナはソロでの芸能活動を続けていたが、ヒットもなく
音楽からは完全なほどに遠ざかっていた。
しかし、19年後の2002年。
見事に表舞台に返り咲きを果たす。
救ったのはもちろんシンセの彼である。
彼が往年の曲のリアレンジを手がけたのがきっかけだった。
Nena - 99 Luftballons (Official Music Video)
NENA - IRGENDWIE, IRGENDWO, IRGENDWANN [NEW VERSION]
当時、42歳とは思えぬ美貌、
1度目の結婚で三人、再婚し二人、五人の母だというから驚く。
NENA - TOKYO (Made in Germany 2010) HD
TOKYO
同じ曲を4度演奏した来日公演の後に発表された曲。
日本の思い出を題材にしたのだろう。
彼女の歌う英語歌詞よりも
やはりドイツ語歌詞が心地よい。
50歳を過ぎてもこうして活動している。