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とりあえず音楽の話を。

音楽なしではいられない

1994 Carpenters

永遠に色褪せない。

 

というのは

カレンのような声なのだと思う。 

 

きれいな発音と天性の表現力。

なんて包容力のある声なのだろうか。

 

 カーペンターズ初心者向きだと思うベスト盤。

 

 

イエスタディ・ワンス・モア/カーペンターズ・ゼア・グレイテスト・ヒッツ

イエスタディ・ワンス・モア/カーペンターズ・ゼア・グレイテスト・ヒッツ

 

 

 

生きていると何かとつまらない事件も起こる。

 

昨日、人生一番の幸せがあったかと思えば、

翌日、重苦しい出来事が起こり、足かせになって動けない時がある。

 

 

 音楽を楽しむ気持ちが沸かない。

 

そんな時に耳にしたのはこんな音だったかも知れない。

救われたのは彼女の温かい声だった。

 

 

 


Carpenters - Rainy Days And Mondays

 

 

カレンについて語ろうとすると

どうしても彼女を奪った病の姿が現れる。

 

今の時代なら彼女を救えたのだろうか。

 

 

 


The Carpenters - Solitaire

 

 

彼女は兄のリチャードに埋もれて育ってきた。

リチャードの才能に気付いた両親は

リチャードのみに愛情を注いだそうだ。

 

何をやっても上手くいかない自分。

ダメな自分。

存在を認めてもらえない自分。

 

 

16歳。

自分の体型を気にしていたある日のこと。

 

「私って太ってる?」

 

「ああ、ちょっとな」

 

兄の言葉に奮起してダイエットを始めた。

 

 

カーペンターズとして売れ始めると

「田舎育ちのぽっちゃり娘」と揶揄された。

 

周りに認めてもらいたい一心で

過酷なダイエットを行った。

 

1974年の来日時が一番太っていたというカレン。

 「全く気にすることはないのに」と思う。

 

 

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今の芸能界でも有名人に対しての

「激太り」「激やせ」という言葉は

日本国内、海外問わずに浴びせられる。

 

それでも大らかに捉える人も少なくない。

 

生まれ育った環境、

存在を認めてもらえない劣等感が

彼女が自身を追い詰める原因となったのだろうか。

 

 

「どうせ今度も続きはしないだろう」と家族に言われたカレンが

夢中になって取り組んだ楽器がドラムだった。

 

やがて、プロで通用する技術を会得した。

「歌うドラマー」として活動を始めた。

 

 

 


Karen Carpenter - The Drummer

 

 

彼女のリズムキープ力は次の動画でもわかる。

 2分半を超えたあたり、

二人のカレンが魅せるシンクロしたスティックさばきを見てほしい。

 

 

 


KAREN CARPENTER - Karen Plays The Drums

 

 

コミカルな表情が素敵な女性だ。

 

ドラムを叩くときの表情が何とも幸せそうで、

こちらまで幸せな気分にさせてくれる。

 

 


Close to you / 遥かなる影 [日本語訳付き]  カーペンターズ

 

 

リチャードのピアノ演奏と、アレンジの才能。

当時の音楽シーンはハードロックが主流。

時代遅れな優等生音楽との批判を跳ね除け、

ふたりは多くのヒット曲を生み出した。

 

 

 多忙なスケジュールの中で

リチャードは睡眠薬の依存症となり休業。

カレンは兄の休業中にソロ活動を始めた。

 

長年に渡る摂食障害との闘いと、

時に100錠もの ホルモン剤と下剤を摂取したこと、

結婚生活の破綻。

 

32歳。

ついに彼女の心臓は悲鳴を上げてしまった。

 

 


Carpenters - Little Altar Boy

 

 

ボイストレーナーから

「あなたに教えられることは何もありません」

 

世界中の人を魅了するカレンのアルト。

 

 

歳を重ねた彼女がどんな歌を歌うのか、見てみたかった。

 

 

世界中の誰もがそう願ったのではないだろうか。