1985 Falco
映画「アマデウス」公開と同時に
話題になって爆発的にヒット。
ドイツ語と英語のラップが斬新。
Falco という英語音ではない名前が印象的。
いまだに脳内で「モーツアルト」と聞けばこの歌が流れだす。
収録アルバムの正式名は FALCO3
音も映像もこれだけ脳内に擦り込まれるなんて。
このPVの髪の毛ボーンなウィッグが志茂田景樹を思い出す。
Falco - Rock Me Amadeus (Symphonic)
オーストリアのウィーン生まれにふさわしいステージ。
交響楽団のバックが似合う。
この映像、晩年の彼なのではないだろうか。
というのも彼はアルコール依存の治療のために
静養を求め、ドミニカ共和国に移住していた。
1989年、41歳の誕生日を13日後に控えた日。
静養先のドミニカの高速道路を運転中、
大型バスが彼の乗ったパジェロに衝突。
そのまま意識が戻らず、帰らぬ人となってしまった。
スーツ姿が似合う怪しい雰囲気が漂う洗練された男
というイメージそのものだが、
スターの虚像と実像の部分で
彼もずいぶん波乱の人生を送ったようだ。
『ROCK ME AMADEUS~ファルコ 運命に翻弄されたスーパースター』DVD予告編
Jeanny
Rock Me Amadeusの前にシングルカットされたバラード。
誘拐や犯罪を思わせる倒錯的な歌詞が物議を醸し、
ラジオで全面放送禁止なんてことも。
それでも西ドイツで9週連続でナンバーワンに。
歌詞はともかく、曲の美しさからだろう。
最後に、
往年のスターのそっくりさんを多用して制作された曲。
Verdammt wir leben noch
「まだ生きてるよ」 という意味。
マレーネ ディートリッヒ、アインシュタイン博士、
エルビス プレスリー。
ジミー ヘンドリックス、
ジョン ベルーシ(ブルースブラザーズ2人とも?)、
マリリン モンロー、
ハンフリー ボガード(あまり似てないけど)
コーラス参加のフレディ マーキュリー。
まさか自分も・・・?
Falco - Verdammt wir leben noch
空前的な大ヒットでミュージックシーンを賑わした後も
安定した人気と音楽活動を行っていた彼。
2000年を迎えていたなら、どんな曲を作っていたのだろう。
40歳はあまりに早すぎる。