1985 Heart
ロックに傾倒し、
激しい音楽を聴くまでは早かった。
日頃の鬱憤を晴らすには
こうした音楽が自分に必要だったのだろう。
型からはみ出さない。
周りに迷惑もかけない。
心配もかけない。
優等生ではないが、
自分のポジションは維持するタイプだった。
彼女たちからすれば「女だから」なんて遠慮はいらないのだ。
Heart - If Looks Could Kill (Live)
こういう曲は大音量でかけるのが醍醐味。
いい意味で飛ばしてくれるアンのボーカルに痺れる。
堂々と歌い上げるアン。
なんて声量と艶のある歌いっぷりなんだろうか。
これだけ歌えたら、さぞかし気持ちいいことだろう。
そして、一時期脚光を浴びながらも
80年代…商業的にかなり低迷したハートが再び浮上し、
脚光を浴びた1986年3月、全米No.1となった曲。
70年代デビュー当時からのファンからは
商業的な音作りと批判されたが、
バンドを支える二人の判断とすれば、何も間違っていないと思う。
全面に押し出したシンセサウンド。
シンセドラム。
時代を反映した音作り。
MTVで毎週、楽しみにしていた曲でもある。
メロディアスで美しい旋律。
美人姉妹ぶりを押し出したMVも話題に。
じつはこの曲のボーカルは妹のナンシー。
ハスキーな声質が楽曲に生かされている。
また、抑えたアンのコーラスも素晴らしい。
さすが姉妹、見事に調和している。
Heart - These Dreams (Live-HQ)
円熟味を増したアンとナンシーのライブでの演奏。
アコースティックなアレンジでの演奏が最近はメイン。
貫禄がついたアンの変貌ぶりに誰もが驚いたこの頃。
元々太りやすい体質だったそうで
デビュー時はかなり節制していたそうだ。
近年、胃のバイパス手術を行い、
昨年4月に64歳で結婚したことも影響したのか、
最近は驚くほどスリムになってきている。
ルーズなおさげ姿も。
幸せそうなので嬉しい。
さて、
デビュー当初から、ZEPをリスペクトしている姉妹。
「ハートは女の子だからね。いいんだよ」
ロバート プラントが以前、
ハートの自身のカバーについて言及された時に答えた言葉。
最後に、
数年前、とても話題になった動画を紹介。
Heart - Stairway to Heaven (Live at Kennedy Center Honors) [FULL VERSION]
特筆すべきは、亡きジョン ボーナムの息子、
ジェイソン ボーナムがドラムを担当。
もう鳥肌もの。
本家が涙ぐむのも納得。
いつまでも変わらず
パワフルな姉さんたちでいてほしいものだ。