とりあえず音楽の話を。

音楽なしではいられない

1983 Culture club

ColourであってColorではない。

 

アメリカとイギリスでの

表記の違いを知るきっかけになった一枚。

 

アナログ盤の大きさで見る

このボーイ・ジョージの妖艶な眼差しときたら。

 

このアルバムは外れ曲が見当たらない。

バンドがノリにノッていた時期だったのだろう。

彼の声を聴かなかった日はなかったほどだ。

 

 

Colour By Numbers

Colour By Numbers

 

 

 

様々なメディアで大いに取り上げられたのは、

ボーカルのボーイ・ジョージの話題性だろう。

このカバー写真だけでも

かなり突っ込みどころが満載である。

 

 

当時の自分の最初の感想としては

 

「なんて聞きやすい英語なのだろうか」という部分であった。

 

もしかしてカタカナ英語か?というくらいのわかりやすさ。

口ずさむのにも苦労することはなかった。

 

 

 


Culture Club - Karma Chameleon

 

 

邦題「カーマはきまぐれ」

 

このヘアスタイルを作るのにどれだけ手間がかかるのかと

想像したことがある。

 

いまだにこの曲をどこかで聴かれるほど

洋楽の垣根を越えて、広く世間に認知された曲だ。

 

 

このアルバムから取り上げたいのは

このバラード曲。

 

愛に生きる犠牲者は彼自身なのだろうか。

 

 


Culture Club - Victims (Video 1983)

 

 

トランプのジョーカーかと思うような衣装が面白い。

 

カルチャークラブの音の魅力は

ブラックミュージックの要素が

ふんだんに使われていることだろう。

 

 


Culture Club - Time (Clock Of The Heart)

 

アナログ日本盤のみのボーナストラックの 

Time

 

ボーカルが心地よい。

CDには未収録なのが残念!

 

 


Culture Club - Church Of The Poison Mind

 

 

単なるアイドルバンドではない。

こうした多様な音楽性が今も時代を超えて愛されるのだろう。

 

 

奇抜な衣装を好むジョージが売れ始めたこの頃は

抑え気味なファッションだったそうだ。

 

彼にとってのシンプルな女装をしていたのには理由がある。

 

 

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 彼好みの自分でいて、彼を繋ぎ止めたい。

 

 

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バンドを結成した頃に始まったドラマー、ジョンとの恋愛は、

バンドが売れるに伴い、

ジョンから距離を置かれるようになった。

 

国籍を問わず、性別も、年齢を問わず、 

恋愛の終わりにはこうした感情が付きまとうもの。

 

売れていることで音楽活動を続けることとジョンとの関係に悩み 、

ドラッグから抜け出せなくなってしまった。

 

そして1986年、日本でのCMに起用されて間もなく、

薬物使用で逮捕された。

逮捕の影響か、途中で三蔵法師は交代している。

 

 


TAKARA CANチューハイ 純 CM 80年代

 

 

一世を風靡した美青年は全くの過去のものになっていた。

その頃の画像は多数出回っているのでご存知の通り。

 

その後も、コメンテイターやDJで活動するも

度重なるスキャンダルと体重増加で話題になるばかり。

 

音楽活動に向けてダイエットを決行。

一大決心をした彼は見事に痩せ、51歳で再稼働を始めた。

 

2016年6月。

オリジナルメンバーとカルチャークラブを再結成し来日を果たした。

 

 


18年ぶりにアルバムを発表したBoy Georgeを直撃!_Vogue Japan

 

 

日本びいきは変わっていないようである。

 

 


Boy George - Nice and Slow

 

 

現在はハスキーな男性の声質に変わり、

ハイトーンの少年声では無くなってしまったが、

新しい音楽作りに挑戦している。

 

これはこれで面白いおじさんだなと思う。

ドラッグではなく、

他にない彼の感性で音楽を探求していってほしい。

2004 Shania Twain

ある朝の情報番組で彼女を知った。

 

Shania Twain

 

カントリー歌手という

カテゴリを知ったのも彼女だった。

 

 

Greatest Hits

Greatest Hits

 

 

 

自然で穏やかな伸びのある声で歌う。

CMに起用されていた。

 

UP!

 

 


Shania Twain - Up! (Green Version)

 

 

 

カナダ オンタリオ出身の彼女。

2歳の時に母が再婚。

 

音楽の才能を母に見出されたのをきっかけに

地元のレストラン、バー、ホテルのステージに立ち、

22歳の時、事故で両親が亡くなったあとは、

血のつながらない弟妹3人を彼女が育て上げたという。

 

 


Shania Twain - From This Moment On

 

 

エキゾティックな表現が美しい曲。

 

彼女のディスコグラフィを調べると

独特のファッションを身に着けたものが多い。

 

 

 


Shania Twain - That Don't Impress Me Much

 

 

大阪のおばちゃんもびっくり。

全身ヒョウ柄だったり。

 

・・・まさかのピコ太郎?

 

 

 


Shania Twain - I'm Gonna Getcha Good! (Red Picture Version)

 

 

アメコミ風の

近未来的なキャラクターファッションだったり。

 

曲によって自身の演出を変えていて、

メイクによってずいぶん印象が違う。

 

 


Shania Twain - Man! I Feel Like A Woman

 

 

懐かしのシルクハットとファッション。

 

バックにマッチョなギタリストを従えた

マドンナが好みそうな演出。

 

若干、ダブルネックのギターのお兄さんがダルそうなのが笑える。

 

ずいぶん派手なお姉さんなのかと思いきや、

 

 


Shania Twain - Forever And For Always (Green Version)

 

 

さりげなく自然でシンプルな装い。

 

Forever And For Always

休日の午後に聴くならこんな曲がいい。

 

 

プライベートでは

音楽プロデューサーであった元夫が不倫を起こし離婚。

 

そこまではよくある話だが、

その元夫の不倫相手の夫と、互いの伴侶の不倫によって

破たんした結婚について話し合ううち意気投合し、

数年後に再婚したというエピソードも。

 

 

 


Shania Twain - She's Not Just A Pretty Face

 

 

美しき大成した歌姫もやはり一人の人間。

何はともあれ幸せになって人生を文字通り「UP!」してほしい。

 

1983 NENA

ベルリンの壁の向こうは別の国。

 

ドイツが東西ふたつに分かれていた頃を

知らない世代も今は多くなりつつあるのだろうか。

 

 

NENA   99 Luftballons

邦題「ロックバルーンは99」

 

99 Luftballons

99 Luftballons

 

 

 

 NENAはドイツ出身のバンドなので

もちろん全曲ドイツ語。

 

今もなお、どこかで流れている曲。

拠点地を超えて世界規模でヒットした曲はドイツでも稀だと思う。

 

 

Hast du etwas Zeit fur mich

Dann singe ich eim Lied fur dich

Von 99 Luftballons

 

・・・と歌詞は始まるのだが、まず読めない。

 

オペラは別として、

ドイツ語はロック&ポップスのジャンルにおいて

「歌うのが史上最高に難しい言語」だと当時も言われていた。

 

ところがボーカルのネーナが歌うと何ともいい感じに優しい音になる。

ここがヒットにつながる要因だったのかも知れない。

 

 


Nena - 99 Luftballons

 

ただし、英語圏で売れたのは英語バージョンの

この曲だけなので、

英語圏では一発屋のような扱いらしい。

 

日本では断然ドイツ語の方が売れ、

来日公演も2度果たしている。

公演当時は持ち歌が少なく、この曲を4度も歌ったことも話題になった。

 

アルバムもその後に続くシングル曲も

CMで使われたり、そこそこ売れていた。

 

 

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Nena & Band 'Rette mich' live 1984

 

Rette Mich

邦題「私をた・す・け・て」

 

 

個人的に好きな曲を挙げるならこれ。

 

Irgendwie, Irgendwo, Irgendwann

(直訳=どこでも、いつでも、どんなときでも)

 


Nena - Irgendwie Irgendwo Irgendwann (Original 1984)

 

仰々しいほどのシンセで始まるのが印象的!

 

代表曲のほとんどを作曲している

シンセ担当のウヴェ・ファーレンクローク=ペーターゼン。

「いい仕事」している。

 

 

1982年の珍しい動画を発見。

 

前にトーンエスケープ(?)を付けたのか、変わったドラムと

オーバーハイムシンセをクルクルさせながら弾いている彼。

22歳のネーナも初々しくてあどけない。

 

 


Nena - Nur getraeumt (1982) HD 0815007

 

 

その後、有名になって映画出演を果たし、

ネーナの結婚と出産による活動停止と1987年の解散。

 

ネーナはソロでの芸能活動を続けていたが、ヒットもなく

音楽からは完全なほどに遠ざかっていた。

 

しかし、19年後の2002年。

見事に表舞台に返り咲きを果たす。

 

救ったのはもちろんシンセの彼である。

彼が往年の曲のリアレンジを手がけたのがきっかけだった。

 

 


Nena - 99 Luftballons (Official Music Video)

 


NENA - IRGENDWIE, IRGENDWO, IRGENDWANN [NEW VERSION]

 

当時、42歳とは思えぬ美貌、

1度目の結婚で三人、再婚し二人、五人の母だというから驚く。

 

 


NENA - TOKYO (Made in Germany 2010) HD

 

TOKYO

 

同じ曲を4度演奏した来日公演の後に発表された曲。

日本の思い出を題材にしたのだろう。

 

彼女の歌う英語歌詞よりも

やはりドイツ語歌詞が心地よい。

 

50歳を過ぎてもこうして活動している。

1994 Carpenters

永遠に色褪せない。

 

というのは

カレンのような声なのだと思う。 

 

きれいな発音と天性の表現力。

なんて包容力のある声なのだろうか。

 

 カーペンターズ初心者向きだと思うベスト盤。

 

 

イエスタディ・ワンス・モア/カーペンターズ・ゼア・グレイテスト・ヒッツ

イエスタディ・ワンス・モア/カーペンターズ・ゼア・グレイテスト・ヒッツ

 

 

 

生きていると何かとつまらない事件も起こる。

 

昨日、人生一番の幸せがあったかと思えば、

翌日、重苦しい出来事が起こり、足かせになって動けない時がある。

 

 

 音楽を楽しむ気持ちが沸かない。

 

そんな時に耳にしたのはこんな音だったかも知れない。

救われたのは彼女の温かい声だった。

 

 

 


Carpenters - Rainy Days And Mondays

 

 

カレンについて語ろうとすると

どうしても彼女を奪った病の姿が現れる。

 

今の時代なら彼女を救えたのだろうか。

 

 

 


The Carpenters - Solitaire

 

 

彼女は兄のリチャードに埋もれて育ってきた。

リチャードの才能に気付いた両親は

リチャードのみに愛情を注いだそうだ。

 

何をやっても上手くいかない自分。

ダメな自分。

存在を認めてもらえない自分。

 

 

16歳。

自分の体型を気にしていたある日のこと。

 

「私って太ってる?」

 

「ああ、ちょっとな」

 

兄の言葉に奮起してダイエットを始めた。

 

 

カーペンターズとして売れ始めると

「田舎育ちのぽっちゃり娘」と揶揄された。

 

周りに認めてもらいたい一心で

過酷なダイエットを行った。

 

1974年の来日時が一番太っていたというカレン。

 「全く気にすることはないのに」と思う。

 

 

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今の芸能界でも有名人に対しての

「激太り」「激やせ」という言葉は

日本国内、海外問わずに浴びせられる。

 

それでも大らかに捉える人も少なくない。

 

生まれ育った環境、

存在を認めてもらえない劣等感が

彼女が自身を追い詰める原因となったのだろうか。

 

 

「どうせ今度も続きはしないだろう」と家族に言われたカレンが

夢中になって取り組んだ楽器がドラムだった。

 

やがて、プロで通用する技術を会得した。

「歌うドラマー」として活動を始めた。

 

 

 


Karen Carpenter - The Drummer

 

 

彼女のリズムキープ力は次の動画でもわかる。

 2分半を超えたあたり、

二人のカレンが魅せるシンクロしたスティックさばきを見てほしい。

 

 

 


KAREN CARPENTER - Karen Plays The Drums

 

 

コミカルな表情が素敵な女性だ。

 

ドラムを叩くときの表情が何とも幸せそうで、

こちらまで幸せな気分にさせてくれる。

 

 


Close to you / 遥かなる影 [日本語訳付き]  カーペンターズ

 

 

リチャードのピアノ演奏と、アレンジの才能。

当時の音楽シーンはハードロックが主流。

時代遅れな優等生音楽との批判を跳ね除け、

ふたりは多くのヒット曲を生み出した。

 

 

 多忙なスケジュールの中で

リチャードは睡眠薬の依存症となり休業。

カレンは兄の休業中にソロ活動を始めた。

 

長年に渡る摂食障害との闘いと、

時に100錠もの ホルモン剤と下剤を摂取したこと、

結婚生活の破綻。

 

32歳。

ついに彼女の心臓は悲鳴を上げてしまった。

 

 


Carpenters - Little Altar Boy

 

 

ボイストレーナーから

「あなたに教えられることは何もありません」

 

世界中の人を魅了するカレンのアルト。

 

 

歳を重ねた彼女がどんな歌を歌うのか、見てみたかった。

 

 

世界中の誰もがそう願ったのではないだろうか。

2002 Meja

90年代に入って世間で流行りだした音楽に

周りと同じように飛びつくのは嫌だと思っていた頃。

 

彼女の歌がそこかしこで流れていた。

 

 

 

マイ・ベスト

マイ・ベスト

 

 


Meja - All 'bout The Money

 

ダンダンダダダンダン

 

流行った当時は音は聴いたことがあっても顔までは知らなかった。

 

 


I'm here saying nothing

 

 矢井田瞳の曲をテレビ番組の企画で日本語で歌っていたのを観た。

その後に英語詞のカバーを発表。

 

「日本語は難しいから」と話していたのを思い出す。

 

 

その頃から彼女に興味を持つようになった。

1995年頃に流行り出してから6年経過。

 

どれだけひねくれているんだ。

 

 

あまり音楽CDを買うことが少なくなっていた時期で

知り合いに借りたのはこのアルバム。

 

 

セブン・シスターズ

セブン・シスターズ

 

 

 

彼女の声は聴きやすい。

キンキンと高くなく、音もシンプルなので心地よい。

ドライブには欠かせない。

 

それにしても写真での表情はかなり変わる。

意図したものなのかも知れない。

 

ABBAもそうだが、

北欧人の英語の発音はきれいだなと感じる。

 

となりのトトロ

となりのトトロ

  • MEJA
  • ポップ
  • ¥200
君をのせて

君をのせて

  • MEJA
  • ポップ
  • ¥200

 

 

近年ではアニメソングを歌っているそうだが

あまり興味はなくて未視聴。

 

ジブリが嫌いなわけではないので許してほしい。

かといって

メイヤが嫌いなわけでもない。

 

 

ただ興味が湧かなくて。

 

 


Meja - I'm Missing You


Meja - Flower Girl (Live)

 

 

 彼女の本来の持ち味はこういうところだと思う。

 

しっかり者の姉さんな風貌が自然で一番良い。

 

1990 Phil Collins

前回取り上げた記事にちなんで

今回はフィル コリンズについて。

 

 

boccicompany.hatenadiary.jp

 

 

ピーター ガブリエルの脱退後、

ドラマー兼ボーカリストとして

ジェネシスプログレからポップスへと

路線転換させ大成功へと導いた。

 

そして才能のある人物のほとんどがそうであるように、

彼もまたソロでも大活躍を果たした。

 

 


Phil Collins - Against All Odds - Live Aid 1985 - London, England

 

 

ミスタッチに「やっちゃったな」という

コミカルな表情も彼の魅力だろう。

才能ある男は見かけで勝負しない?

 

 


Phil Collins - You Can`t Hurry Love [HIGH QUALITY] VideoClip

 

邦題 恋はあせらず

ダイアナ ロスとシュープリームス のカバー。

ママが恋の駆け引きを指南する内容なので

「ママが言ってた…」と続く歌詞。

 

女の子が「ママがね」というのと、

男の子が「ママがね」というのではかなり印象が違ってくる。

海外でも同様だと思うのだが、

カバーなら仕方がないのかな?と納得。

 

 


Phil Collins & Marilyn Martin - Separate Lives (Official Music Video)

 

マリリンマーティンとのデュエット。

Separate Lives

 

 

ヒット曲を挙げたらきりがないほどだ。

 

 

そして、

当時としては他のアーティストのライブ盤に比べて

音質の良さに「さすが!」と思わされた一枚。

 

 

シリアス・ヒッツ

シリアス・ヒッツ

 

 

  

 


The Best Ballads Of Phil Collins

 

 

 

世界で一番忙しい男

 

かつてそう比喩されたように

彼をメディアで見なかった日はないような活躍ぶりだった。

 

「依頼のあった仕事は断らない」

文字通り世界中を飛び回り

相当な無理をしていたのかもしれない。

 

1985年、最悪の仕上がりとなった

レッドツェッペリンとの共演もそんな中での出来事だったのか。

 

www.barks.jp

 

 

90年代に入ると、

次第に活躍の場が少なくなっていたのだが、 

1999年、ディズニー映画 Tarzanでのヒットで再び脚光を浴びる。

 

健在ぶりにホッとしたファンも多かったのでは。

 

 


Tarzan Phil Collins-Strangers like me (HD)

 


The Music of Tarzan: Trashin' the Camp with Phil Collins & 'N Sync

 

 

この数年後、

突発性難聴になったり、

2009年頃には、脊髄の手術を受け引退へ。

ドラムスティックも握れない状態だったとか。

 

2011年、復帰を果たすも再度引退を繰り返すが、

昨年10月に引退撤回の発表があり、

ついに表舞台へのカムバックを果たした。

 

 


02 June 2016, Phil Collins, Against All Odds (Restart), Rosey Concert Hall

 


Phil Collins - In The Air Tonight (Live at the 2016 US Open)

 

 

ドラムが叩けなくなっても自分には歌がある。

 

満足できるものでなければ復帰はできない。

 

 


Phil Collins Drum solo "The west side" 1990

 

 

 最後にドラマーとしての彼の映像を記す。

 

諦めずに復活を果たしている彼の姿が

励みとなっているファンも少なくないだろう。